そっと閉じた本の香り

  • 2020.06.04 Thursday
  • 20:09

例えばの話、今後の人生をずっと一人で生きるとして、その最中にはきっと何度も寄り道をするだろう。そう思うと、ずっと一人で生きるなんていう言葉は不可能に近くて、きっと、きっといつか、いつだって、誰かと寄り添いながら歩いていくだろう。時に一人で生きるとして、という言葉はあり得るかもしれない。今の私はそれに近い状態だ。だけど、ずっと、というのは人間が使うにはあまりにも壮大な言葉で、きっと手には負えない。ずっと一人で生きる覚悟をしていたあの頃の私に教えてあげたい。ずっと、というのはとても大変なことで、あなたが思うよりも難しいことで、現に今に至るまでにすでにそれは壊れてしまっているよ、と。それが壊れてしまっていることは、何も恥じるべきことではなくて、ただあなたが生きて今に辿り着くまでのプロセスの一つだよ、と。

 

色んな事を考えるのです。もうそんな年齢に達した、というだけかもしれないし、単にそういうことをあてもなく考えるのが相変わらず好きなだけなのかもしれない。ぼんやりと考えるのです。いつか誰かに永遠を誓うことがあったとしたら、私はどんな気持ちでその誓いをするのだろう、だとか。その相手はどんな人で、どんな理由でそんなことになるのだろうな、だとか。もしかしたら全くそんなことは起きず、色んな所へ寄り道しながら一人旅を楽しむかもしれない。それはそれで、どんな気持ちで歩んでいくんだろうなと。人から投げかけられる言葉に、人が見せる姿に、いちいち翻弄されない人間になりたい。それはまだ私にとっては目標に過ぎなくて、とても達成しているとは言えない。ただ私は、私が愛する人たちに幸せが訪れ続けるように願っていたいだけ。そこに自分が存在したら、私も嬉しいけれど、まだそれだけ。なかなか大人になれないから、子どものような無邪気さで笑っていたい。

 

我儘を言える人になりたいね。上手じゃなかったから、もっと上手になりたい。それが招く破滅だってあったっていい。我儘を、自分の思いを、自分が大事に思うものを、主張していたい。それが上手くいかなくて、ぶつかって、壊れてしまう関係があったとしたら、きっとその時にはその時なりの学びがあるはずだから、怖いけれど、恐れる必要はない。

 

私は生きていく。今日も。

誰よりも大切だったあなたへ

  • 2020.05.19 Tuesday
  • 21:44

だって、理屈じゃない何かがあるんだもの。

 

もう何年になるでしょうか、あなたのことを大切に思って、ここで言葉を紡ぎ始めましたね。もう届かないのでしょうか、何度も塗り替えられた空白はもう戻ることを忘れてしまったのでしょうか。いつもこの時間はあなたに捧げて、他の誰の元にも言葉を飛ばすことなんて無かったのに、今はこんなに切実に誰かを求めている。私はあの頃より随分大人になりました。強くなれたとは思えないけれど、きっと寧ろ弱くなってしまったけれど、何とか生きています。時折蘇る、身体を乗り出した白い窓も、追いつこうとしても追いつけなかった白い顔も、遠くなってしまいましたね。あんなもの、どれもこれも過去に置いて、今は彩り豊かな世界が広がっていますように。いつだってあなたの優しい色合いに似合う柔らかな彩りがありますように。もし私があなたに二度と届くことが出来なかったとしても、こうしていつだって願っています。どうしても、色褪せてしまうと分かっていても、仕舞うことの出来なかった一枚の写真とともに、いつだって願っています。あなたが幸せでありますように。どうか、どうか。

たった一度だけアルコールの入った夜

  • 2020.05.09 Saturday
  • 16:26

宇多田の新曲が胸に刺さり過ぎて、辛いなあと思う。歌を聞いてすぐに浮かぶ顔がいるというのは、いつだって幸せなことだと思う。例えその幸せが痛くて痛くて堪らなかったとしても。

 

何人かとやり取りをする中で、まあ多分このどちらかだろうなと、思うことが増えてきた。ああ、私は今本気で未来のことを取引しているんだと、ふと実感する。いつも怖くてそんなことからは逃げてきたのに。得たいものがあるのなら、覚悟を決めなくちゃ。いつまでも子供ではいられない。大人にならなくちゃ。目を開けて、きちんと判断するの。自分が未来をどうしたいのか、自分の未来が他人の未来をどう変えるのか。きちんと考えなくちゃ。

 

なんというかね、ずるい言い方をすれば、つかなくちゃいけない嘘が減る。成りすまさないといけない姿が減る。仮面を減らせるだけ減らしていたい。それは、無理のない生き方を選びたい自分の正直な欲求でもあるし、もしかしたらちょっとした我儘でもあるのかもしれない。いつまで私は、私が私なのか分からないまま生きていくんだろうと思っている。そろそろ、融合したい。私になりたい。そのためには覚悟が必要だ。きっと、ね。

 

幼い夢見少女よ、あなたの見ていた夢はこれであってたの? 欲しいものは多く手に入れてきたね。恵まれた環境で、恵まれた才能を発揮する場を与えられて、あなたは今何を思っている? ひとりぼっちで生きていく覚悟を決めていた時期もあったね。今の私は、その点に関してはちょっと変わったと思うよ、あのね、誰かと二人で生きていく覚悟を決めなくちゃいけないって思ってる。それを上手くできなくて手放してしまった相手もいるの。知ってるよね。憧れだけはいつも膨らんでいく、かつての私みたいに、あなたみたいに。けれど、憧れだけでは生きていけない歳になってきたの。夢を見続けていたいけれど、これからもそうあれるかは、まだわからないや。今日の手紙はここまでにしておくから、もっと未来の自分に答え合わせを、お願いしようね。

そうか、と、ふと思って

  • 2020.05.07 Thursday
  • 12:30

普通の人は、というのは普通というものが存在するとしたらだけど、もしかしたらいつもこれくらいの苦しみを味わっているのかもしれない。私はどうしてだか一種の才能に恵まれて、作品を読んでしばらくしたらある程度何らかの問題意識を持つことが出来ていた。便利なものだった。単にその能力が衰えたのか、枯渇したのか、もうそれにばかり頼っていられない段階に辿り着いたか、そういうところだろうと思う。書けない、もうできない、と思うのは分かるけれど、もうできないなんて言っていいほどの努力をあなたはしていないと思う。きっと普通の人は、いっぱいいっぱい努力をして、それでももうできないってなって、去っていくんだ。あなたはまだ去る資格すらないんだと思う。自覚はあるんでしょ、頑張らずに来たっていう。じゃあ頑張らなくちゃ。まだ散っていい時期じゃない。

きっと大丈夫だから頑張れ

  • 2020.05.07 Thursday
  • 11:25

きっと私は何度も怖がり、永遠に恐れながら、この道を歩いていくのだろう。書けなくなることを、考えられなくなることを、それから逃れられなくなることを、永遠に恐れながら。でもね、それでも歩いていくしかないの。諦めるっていう道を、自分で閉ざそうと必死なの。諦めて生きたほうが楽だっていうことくらい、私にもわかる。だけど、諦めてたまるかって、絶対に大丈夫だって、自分に言い聞かせてるの。読むのもつらい、書くのもつらい、何も考えられない自分の頭を切り落としてしまいたいほどなんだけど、それでもいいの。生き永らえる、この世界で。何度も嵐にぶつかりながら。それでいいと思ってる。それしかないと思ってる。信じられない自分のことを、どこまでも信じるしかないの。強くありなさい。大丈夫だから。

 

怖い思い、どこまでも付きまとってくるの。私にどこまでも構ってほしそうに、背中にぴたりと貼りつくように、逃げ道がないことを知らしめながら。不遜なままの私でいたかった。でもそれは叶わなかった。心を壊してしまったから。心は簡単に壊れる。身体より先に壊れてくれてありがとう。そうでもなければ、きっともう生きてはいけなかったんだと思う。だから心がぱきりと折れて、私をレールから弾き飛ばした。きっともう元のレールには戻れない。それでもいい。現在地点から、迂回しながらでも蛇行しながらでも、この道を歩んでやる。夢がある。その夢を叶えたい。この歳でまだそんなことを言っていられるのは幸せなものだなあ。幸せなんだ。だから私はその幸せを掴みにいってやる。どうせ自分の背中からは逃げられないんだ、一緒にどこまでも引き摺っていってやる。

 

生きていくってつらいね。つらいけど、やめちゃったら終わりだから、頑張って生きていくね。やれることを毎日、少しずつやりながら。きっと大丈夫。いつか、大丈夫だったねって苦笑いできる日がくる。大丈夫よ。負けないでね。生きることだけは絶対にやめないでね。そして、あなたにとって生きていくってどういうことか、何度だって考え直してね。無理はしないこと。大丈夫だからね。

ちょっとした書き物をしたかっただけ

  • 2020.05.06 Wednesday
  • 11:44

精神的に安定を欠く今日この頃、色んな人にぶつかってみて、少しずつ自分が何を好むのか掴もうと藻掻いている。今まで聞かれたことが案外と無かった質問をぶつけられて、さらりと自分の中から答えが出てきたことに驚いた。そんな優等生な答えでよかったのかなと自問自答したりもするけれど、もっと間の抜けた答えしか出ないと思っていたから、ちょっとびっくりしてしまった。根本的には好きだから、なんだけれど、でも結局分析屋さんとして好きなのはあの言い知れない歪みなんだと思う。歪んだ部分、それが織り込まれた演劇。だからどこかに問題意識がある、はず。問題意識があるような作品が、分析屋さんとして愛される作品だと思う。その問題意識を、上手く引き摺り出せればいいなと思うのだけど。

 

好きな人ってどんな人だろう。人を傷つけない人がまずそもそも大事だなと学んだけれど、それ以外には私は何を大事にしているんだろう。案外と熱心な人が好きなんだなと思う。何かを好いている人が好きなんだと思う。自分も何かを好いているから。それが何でもいいんだ、遊びでもいいし(物によっては巻き込まないでほしいけど)、仕事でもいいんだけど、何かを好いている人が魅力的に映る。そうか、元彼の好きなところはそういうところだったんだろうなあ。それを補って余りある(?)未熟な面もあったけれど、そこには魅力もあったし、彼のそういう魅力を大事にしてくれる人と出会って成長していてほしいなと思いはするな。もう、かつて極めて親しかった友人の一人だと思ってはいるけど、まあね。

きらり輝く一文字を背負って

  • 2020.05.03 Sunday
  • 22:00

ちょっと必死になりすぎてる自分を感じてはいるが、上手く止められない。もっと落ち着けたらいいのに。もっと自分ひとりの時間を満喫できたらいいのに。誰かの誰かになりたくて仕方がなくて、必死で手を動かし続けている。少し止まればいいのに。自分を大事にすることを、自分自身で覚えたらいいのに。

 

右の掌に水疱のようなものが出来ていて、何をするにも痛くて邪魔だ。仕事の心配していた箇所は、人から知恵をお借りして少し乗り越えられたような気がする。あとは、上手くいくことを願いながら、イレギュラーを楽しむ心づもりを整えるだけだ。日頃しないことを色々してみよう。オンライン飲み会とか、普段なら絶対嫌なんだけど、チャレンジしてみたり。そういう時間の使い方にようやくたどり着けて、よかったなと思っている。

 

なかなか日々は思うようにはいかないけれど、その最悪の中でも一つまみの良いことを見つけて暮らしていきたい、そんなことを思う私もいるよ。

きらきら光るものがすき

  • 2020.04.22 Wednesday
  • 13:18

だんだんパソコンのデスクトップ上がごちゃつき始めているのが、自分の混乱ぶりを表していると思う。どこの職場で何がどうなるって? 全然分からなくなってきた。指示は似たようなものだけど少しずつ違うし、日に日に変更が告げられる。どうしたらいいっていうんだ。

 

一番弱い子に照準を合わせないと不利益を被る子が出てくる。でも、ある程度恵まれた環境の子にも合わせないと、余裕で出来てしまって、それはそれで不平等なような気もする。すごく混乱する。どうしたらいいんだろうなあ。どういう授業が今望まれているんだろう。それがちっとも分からないせいで、毎日毎日頭が痛い。整理しきれない。デスクトップが荒れる。ふう。研究のことなんて何もやってないなあ。やりたいはずなのになあ。辛いよお。

 

自分の指導教官にも連絡という名の弱音を送ったら、更に思いっきりの弱音が返ってきた。考えてみたら、まあ当然かもしれない。だって先生、もう今年で退官なのに最後の最後で急にオンライン授業なんかしなくちゃいけなくなったんだもんな。先生もお疲れ様です。私は少しずつ機器やシステムの使い方が分かってきました。おかげさまで。色々試してみるこの性格、こういうときには便利。

 

疲れたなあ。どうしたらいいかなあ。そんなことは毎日のようにたくさん思っているんだけど、そう思えば、毎日ひいひい通学通勤していた日々とどっちが楽かなって。対面式で普通にやれたほうが、ある程度のルーティン性を保っていられたかもしれない。今はルーティンも秩序も崩壊して、あらゆることがカオスになってるから、しんどいよね。誰も正解を教えてくれないし、きっと誰も正解を知らないんだと思う。私ももうとっくに立派な大人だけど正解が分からなくて学生には申し訳ないと思っているし、でも私が頼るべき大人も、その更に上の大人も、誰も何も分かってないんだと思う。それが未知との遭遇だから。

 

こうやってここに文章を書いているだけでも少しくらいのリハビリにならないかなあ。なったらいいのになあ。

 

 

川に流されるままに

  • 2020.04.18 Saturday
  • 10:29

この一連の日々が、私に混乱をもたらす。出会いと別れもあれば、ただただ混沌とした日々もある。どうしようかなあ。今一番の悩みは、授業について。でもその悩みすらも整理されていないから、なかなか身動きが取れない。分からない未来に対して分からないと分かっている上で準備を依頼するのは、少々酷ではないのか? 私にとっては酷だよ、少なくとも。どうすればいいんだろう。どこから手を付ければいいんだろう。それも分からない。何がどうなるかちっとも分からないのに、準備って言われたって困るよ。

 

二人目の恋人とお別れをして、その点における悩みが無くなったのは少しだけ楽ですね。恋愛感情がお互い会えないうちに冷めてしまって、友人に戻ろうという形を取りました。色んな話をしあった友人。いいんじゃないかな。私も正直、あんまり惹かれなくなってしまっていたし、向こうも同じように思っていることが簡単に分かった。だから、終わりを告げた。そんなシンプルな話。お互いが気を遣って言い出せずにいただけだった。まあ、短かったけど、悪くない時間だったなと思う。反省点も見えてきたし、自分にとってどういう人が大事なのかというのも分かった気がする。それはそれでいいでしょう。

 

あんまり長く思考が続く気分じゃないな。短めだけど、おしまい。

とある昼間の話

  • 2020.04.16 Thursday
  • 11:09

早く、静かな終わり。

 

仕方ないよね、テンポが合わなかったんだ。合わないテンポで踊り続けるのは楽じゃないものね。だから、別のフロアに移るんだ。悲しいとは思わなかった。どこかで安心した私もいる。得たものも大きいし、感謝しかない。寂しいと思った日もたくさんあったけれど、それは私の我儘だったからね。最後まで優しいばかりの君は、決して私を責めなかったけどね。いじわるなくらい優しい君に、会いたいとは今でも思っている。それは別に、また元に戻りたいという意味じゃなくて。前に進めたときに、甘いもの食べたいね。

 

さて、寂しがり屋な私は早くも次の止まり木を探している。緊張するな、久しぶりだな、知らない人と連絡とり合うの。暇つぶしにでもなってくれたらいいな、から未来へと続いていけば嬉しいな。もしそんなことが起きなかったとしても、まあそれはそれだし。

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