君はまた もどかしい距離を空けたまま 綺麗に笑うんだね
しっかりとその表情の見える距離
でも 何があっても絶対
ここから手を伸ばすだけでは届かない距離 を保ったまま
知っているんだろうね
僕が君に触れればこの胸の中で何かが崩れることを
知っているんだろうね
僕が君にたったの一歩も近づくことが出来ないことを
そして恐れてもいるんだろうね
この全ての憶測を
いつか僕が裏切る事の出来る日を
その時は僕の勝利として 潔く僕の腕の中に収まってくれないか
それともこの世はそんな御伽話のように甘くは無いのかな
砂糖とミルクをたっぷり入れた熱いコーヒー
君が砂糖とミルクで 僕がコーヒーだ なんて言ったら笑うかな
僕の苦笑いを綺麗な笑みでいつも隠してくれるのは君じゃないか
十分冷めるまで置いておこう このまま飲んだら火傷するに決まっている
もどかしいままの距離を保っていれば
そのうち冷めてしまうよ 必要以上に
そうしたら温め直すか捨てるかしないといけない
歩み寄ることを知らないからその先繰り返される過ちへの対策しか考えない
その近いはずなのに遠い笑みを浮かべる唇は
僕の唇と出会う事があるのかな
知っていることがひっくり返される事を恐れているんだね
でもそれは僕も 隣の誰かも 同じだよ
何もかも全てある種の賭だ
十分冷めるまで置いておこう
このまま飲んだら火傷するに決まってる