本当に月に一回書くだけのブログになってきているね、という感じ。もちろん10年もやっていれば、そんな毎日書くことも無いだろうけどね。Twitterが台頭したことによって、短い、断片的な文章しか書けなくなっている。なんとなく、最初の直感のようなもの、今までならばもっと文章化していただろう衝動のようなものが、あまりにも細切れで書けるようになってしまっている。私は書くことで感情を昇華/消化する癖があるから、そうやって細切れで書けるとインスタントな安心を得られるけれど、その代わりに残滓のようなものが蓄積している気もする。ちゃんと考えようと思うことさえ、とりあえず短い言葉で残してしまうわけだけど、それを少しでも書くことによって最初の衝動が削がれてしまって、何も覚えていられなくなる。メモを取れるようになると、検索が出来るようになると、人は記憶力を失っていく、というのを生徒さんの英語の長文問題教えてるときに読んだことがある。書くこと自体は直接記憶力という領域とは重ならないかもしれないけれど、話題とか感情とかの記憶は恐ろしく衰えている気がする。
あとは、よく言ってるけれど、スマホじゃ長文打ちにくいんだよね。ガラケーの方が打ちやすかった。物理ボタンって大事なんだね。ぽちぽち感。
なんで一ヶ月ぶりにブログを開いたかと言うと、やっぱりある程度の長さで考えるべき感情が浮かんだから。そのきっかけは、ですね、バイト先、塾の方の校舎長が変わったから。うちの前校舎長、私が高校生のときからおられたの。チューター陣では私が完全に最年長だから、残り全員が高校時代からお世話になっていたわけ。新しい校舎長、まああんまり評判のいい先生じゃないし(性格的な意味で)、前校舎長とはかなりタイプの違う人。私は大学院に入ってから勤務し出したから実際に上司として先生を見ていた時間は比較的短いけれど、学部入学から先生のもとで働いていた人たちから見たら、そりゃやりにくいんでしょうね。もう、まだ一緒に働いてもないのにいかにクレームつけてやめさせるか、とかそんな話ばかりで、気持ちが全く分からないわけではないけど、なんかいやだなと思って。
昔、かばん屋さんで働いていた時も店長が変わったことがある。もしかしてブログにその頃の事書いてるかも?と思って遡ってみたけど、見つけられない。その頃もね、前店長が主婦軍団と仲良くて、新しい店長だめよね、みたいな感じをすごく押しつけられたことを覚えている。私、仕事だと割り切っている限りは結構そういう変化には柔軟な方だから、当時新しい店長にもすぐ合わせられたし、昨日新しい校舎長と勤務したときもそんなにしんどくなかった。もちろん、トップが変わったことに伴うシステム上の変化には戸惑う部分もあったけれど、それは何かが、誰かが変わるときには必ず伴うものだから仕方がない。
私はどちらかと言わなくてもいいくらい、後輩好きな性格。後輩好きというか、先輩受けしないというか、同期と絡むより後輩の方が構いやすいというか、ある意味社会に適応できてないタイプなだけなんだけど。そんな私なりの哲学として、先輩にあたる人間は後輩が新しい環境に適応するまでは自分の好き嫌いを一旦捨てて、トップとの潤滑油になるべきだ、っていうのがある。先輩がトップを嫌っているのをあからさまに出してたら、気が利く後輩はトップと仲良くなれないよ。トップを嫌う後輩には、彼らを尊重しながらもトップと上手く妥協させていく方法を探るのが先輩の役割だと思ってる。自分が楽をするのが、上の仕事じゃないと思ってるんだけどなあ。
今までにも、流行りの音楽とかしょーもない話題で皆との歳の差を感じることはあったけれど、正直今回が一番歳の差を感じる。もちろん私には大した社会経験もないけれど、単純に歳を重ねた分、そしてよそのバイトもしていた分、適応能力が備わっている。最初は、若い頃は、もちろん無理だったけれど。バイト先の子の大半が、高校卒業と同時に前校舎長に引っこ抜かれてそこでしか働いてきていないから、トップの交代も、知らない先輩や後輩との関わり合いも、ほとんど経験していない。こんなに貴重な経験できる場面にようやく辿りついたのに、今までの安住の地が崩れて行くことしか感じられていない。もったいないなあと思うんだけどな。
なんとなく昨日、保守派とか体制側とか、考えていた。バイト先のバイトの子たちは本来、体制ではなくてあくまでも駒なんだけど、彼らはそれを理解していない。あなたたちは正義じゃないのよ、と、私は言えない。きっと同じように育て上げられていたらそう思っていただろうし、きっと彼らの年齢だったらそう思っていただろうから。でも少しイレギュラーな入り方をした私は、ついついそう思ってしまう。仕事なんだから割り切ればいいじゃない、なんて言った日には、きっと生徒のことを考えていないと言われるんだろう。違うの、そうじゃなくて、生徒の成長はとっても気にしているし、バイトじゃない場面でも英語の教え方に使えそうなことがあったら記憶に留めるようにしているし、あの子たちのことは大好きなの。でもそうじゃなくて、そんなレベルじゃなくて、みんな仕事とプライベートを混ぜ過ぎているよ。サークルじゃないのよ。それはそれで、あまり真摯な態度だと私は思わない。
自分がバイトしやすい環境を確保することは大事だけど、本当に生徒のことを思うなら、生徒と先生が上手くいくようにすることが大事じゃないのかな。生徒からしたら、そりゃ以前からいるし歳も近い私たちを頼ってくるんだから、上手く繋いであげることが大事なんじゃないのかな。すごくすごくもやもやするけれど、すごくすごく、一番バイト歴の長い、生徒からも慕われている、新校舎長を酷く嫌っている、彼女に言ってあげたいけれど、聞いてもらえる気があまりしない。色々と、上手くいかないなあと、思う日々である。