どこまでも面倒くさがりな私は、やるといったことをなかなかやらなかったりする。些細なことから、結構重大なことまで。塾の生徒さんに、正直言って私と性格が似てる(けど私ほど負けず嫌いじゃない)子がいて、これまた正直言って、わりとクズっぽい子である。いわゆる真面目系クズっていうやつ。別に問題行動を起こすとかそういう子ではないけど、受験生としては問題行動というべきか、ちっとも勉強しない。自習室に荷物だけあって肉体はよく脱走してる。親御さんが心配したり叱ったりしてるけど、あんまり効果ない。だって私と同じような性格だもん。なんとかなるっていう幻想から逃れらずに首絞まるんだよね、このタイプ。甘ったれタイプとでも言うべきか。悪いことを回避するために(叱られないためとか)努力する傾向にあるから、想像の範疇を越えた悪いことが待ち受けてるときって今一つピンと来なくて回避出来ない。あと、自己分析(もどき)が大好きで、「これだから自分は出来ないんだ」っていう暗示をする傾向にある、っていうのをこの子を見てて自分で認識した。スタッフ陣はみんな真面目に大学受験を乗り越えたメンバーばかりだから、私がクズ枠として相談乗ってるけど、更生は厳しいよね。私が未だに更生してないもん。
どこまでも面倒くさがりな私は、上の部分を書いてから約12時間放置して、今やっと続きを書き始めています。何ってね、上の文書いてるときに音楽なしで書いてて、もっと書くなら音楽欲しいなあっていう気分になって、探し始めたらそっちで動画漁りとか始めちゃって、文章書く気分じゃなくなっちゃったの。で、でも折角書いたから消すのもったいないなあって残してたの。そうしたら、夜になって、パソコンにずっと書きかけの記事を残しとくのも気色悪いなあと思ったわけで、今こうやって続きを書いています。正直申しまして、今も音楽を聴かずに書き始めてしまったので、また音楽探しの旅に出てしまいそうな気分です。正直、ブログも音楽も、そんな場合じゃない気がする。
さあ、やっぱりこの二つ目の塊を書いてからまた一時間半くらい旅立っていました。その間、唯一やった生産的なことって、明日のバイトに向けてマニキュア落したことくらいかな。それはそれで大事なことなんだけど、もうちょっと時間を大事に使いたい。体力がないなら、ないからこそ、ちゃんとしなくちゃいけないはずなんだけどね?分かってはいるんだけどね。いや、もしかしたら本当には分かってないのかも。どこかで、最後の最後に無理すればなんとかなるとか思ってるんだと思う、私。こういうところが、先述の生徒さんに凄く似てるの。駄目なんだけどね。
楽しいことだけをして生きたいっていうのはすごく普通じゃないですか。楽したいし、しんどいこととか気持ち悪いこととかしたくないし。自分を痛めつけてマラソンとか走るのが好きな人もいるし、ホラー見てひええってなるのが好きな人もいるとは思うけど、それは結局その人にとってはその不快感も含めての快感なはずで、そういうのを追い求めながら生きてるってことじゃないですか。私なんかはずっと寝とけるなら寝ときたいし、起きてるときはゲームして動画見てごろごろしてたいんです。お腹すいたらおやつ食べたいし、食器は洗いたくない。だけど、それって人間としてどうなのかなと思ったりも、しないわけでもない。思うと行動に移すとはまた別物っていうのは前提としてね。実際、かなり最低限で生きている今日この頃。しないで済むならなにもしたくないなあ。そのまま死んでしまってもいいからさあ。
覚悟が足りないタイプの人間。趣味じゃねえんだぞ、って、迷惑もかけるんだぞ、って。趣味の範疇を越えることはしたくないのかも。あと、多分今年のどこかのタイミングで、楽しいことじゃないっていうスイッチが入ってしまったのかもしれない。分かんないけど。恐怖心?トラウマ?そこまで大袈裟な話じゃないのは分かってるし、もしそういうものなんだとしたらそれはそれで努力で克服するしかないんだと思う。怒られ慣れてないゆとり世代とかって言われるの大嫌いなんだけど、でも実際そうだと思う。落ちこぼれたことないんです、私。今まで属したどの集団でも一定レベル以上出来てたの。どちらかというと優秀だったの。多分それは今も変わらない。院の同期の中だったら、もう謙遜とかかなぐり捨てるけど、優秀な方だと自負してる。
だけど、それが学会とか本物の世界(?)に入ってしまえば、どうしても私は落ちこぼれでしかない。これは年齢とか経験の差もある。今までの知的関心の方向性の問題もある。もちろん、性格の問題もある。努力してもどうあがいても負ける身分の今で、それで努力すら足りてないってなったら、そりゃ落ちこぼれる。落ちこぼれてみたいって言ってたこともあるし、今でも思うことだってあるけど、実際なってみると結構つらいね。というか、優秀っていうパブリックイメージから落ちこぼれっていうパブリックイメージへの転落って、つらいね。ハードル下げて欲しいなあっていう意味で落ちこぼれになってみたいって言うことが多かったんだけど、これじゃあ高いままのハードルくぐってる感じ。それはなかなかにつらい。
学問に関係ある趣味じゃなくちゃいけないんだろうか。バンドやってるおじさんたちと、アイドルやってるおじさんたちばっかり追いかけて、野球たくさん見て、好きな人たちと飲みに行って、音楽やりたいなあって宙に呻き続けるのって、駄目なんだろうか。いや、きっと駄目じゃないんだけど、バランスの問題で、学問に関係あることたくさんやりつつの、趣味じゃないといけないんだと思う。たまたま両方被ってる人はいいんだろうけど、私の場合は被ってないからね。どういう人間になりたいのかなあ、私。それもよく分からないまま、どんどん年齢だけがかさんでいく。
子供って好きだけど、面倒見るのも好きだしあやすのも好きだけど、自分が親になる自信は全くない。別に痛めつけるとは思わないけど、可愛がれる自信はどこにもない。こんな、私みたいな人間になってほしくなくて、そのためにはどうすればいいのかが全く分からなくて(私だって覚えてる限りまだ人間一回しかやってないから)、色んなことを強いてしまいそうで、怖い。私みたいになってしまったら傷付けてしまいそうで怖い。それ以外にも不安要素はあるけれど、それはここで言うことではない。まだそんな覚悟を決めるような人生の段階にはいないけど、結婚したり子供が出来たりした友達が増えてきた年頃の人間としてふと思ったりする。私は何もかもに覚悟が決められない。
薄もやの中を走り抜けたいのに、景色がどこまでも付いてくるから、私は進んでいるのか戻っているのか分からなくて、いつまでも、いつまでも、怖い。