頭が痛い。
最近は頻繁に頭が痛み、途方もない眠気に襲われ、息苦しくなります。わたしの好きな作家はいつも「もう死ぬから、これが最後の作品だ」と言っていたそうですが(そこから数十年は生きました)、それに倣って、わたしもお手軽な死に際気分を味わっています。多分まだ死なないと思う。死にたくなっても、多少体調崩しても、まだ死なないと思う。
パンクしたタイヤで走り続けようとすると何が起きるのだろう?わたしは車を運転しないから分からない。エンジンが無事なら前進するエネルギーは生めるよね。だとしたら、そのエネルギーはタイヤにどう伝わってどういう反応を示すのだろう?空回るのか、なんなのか。ガタガタ進むのか、蛇行するのか、それとも進まないのか。
もう生涯、あの胸の痛みを感じることはないのかな。いつも、失ったものを追いかけて生きている。わたしには物心付いた頃から使っているマグカップがある。アメリカで買ったやつ。キャラクターものとかじゃないから未だに使っている、たぶん二十年戦士くらいのもの。あれが割れたら、一つの時代の終わりを感じるんだと思う。大袈裟だけどさ。でも、それが割れた時、わたしは泣くのかもしれないし、泣かないのかもしれないけど、使ってたのと同じくらいの年数は思い出し続けると思う。ずっと思い出し続けると思う。今のわたしにとって二十年ってずっとだから、きっとずっと思い出し続ける。そういう生き方しか、まだ出来ない。
わたしは何者かになりたい、のだと思う。その意味は全くわからないけど、ジャンルすらわからないけど、漠然とそう思う。生きている意味が欲しい、なんて10年位前のわたしでも言えそうな言葉。というか10年位前で言うの辞めたかった言葉。もういい大人だよー、そんなこと言うの恥ずかしからやめなよー。でもいいの、ここはいつまでも置き去りにされた置き手紙だから、過去から書かれて未来に見つけられるのを待つばかりの場だから。
悩むことにも飽きる頃が来るのかな。悩む余裕すら失くす頃が。そんな時まで生きるのかなわたし。生きるんだろうな、どうせ。