絶望的に気分が上がらない
気圧のせいだ、季節のせいだ
自分のせいにしない口実ならいくらでもあるのに
わたしを引っ張り上げてくれる力も、押し上げてくれる飛び道具も今はいらない
静かに、落ちてるわたしに寄り添ってくれる悲しさが欲しい
幼いわたしが宇多田ヒカルを好きになってくれていてよかった
彼女の声は今でもわたしに寄り添う
知ってる、
というか分かるようになった
色んな偶然が重なってしまっただけで、
わたしがそれを拡大解釈しているだけだということ
数字なんていうものに本質はない
暮らしていくうえで便利だろうと、
大昔の偉い人が採用した概念に過ぎない
神意なんて含ませてはいけない、きっと
雨が降る季節と、それに繋がる初夏の陽気はどうも苦手だ
それは単純にわたしという個体が環境変化に弱いだけだ
それを知らないわけではない
何年も前に、気付いてはいた
それでも魔法は魔法のままが良かった
まじないに理性は欲しくなかった
生きている世界を生きたくなかった
眠って、眠って、眠りたい
いつか目を覚ました時に
何もかも忘れて、
幸せなわたしであれるように